ヒヤリ・ハット防止への道のり

 ヒヤリ・ハットという言葉を知っていますか?もちろん、新しいブランドのハットではありません。
 これは言葉通り、突然起きた事故やミスに対し、ヒヤリとしたり、ハッとしたりする事をいいます。すなわち、重大な事故などには至らなかったものの、一歩間違えればそこに直結してもおかしくない事例をさすんです。
 そしてこの言葉は、特に医療現場において起こりやすい事を示しており、それを知っているかどうか、意識しているかどうかによって事の重大さが大きく左右されるといっても過言ではないといえます。

 出産の現場で特に多いのは、“完全母乳”“母子同室”という日本では10年以上前に推奨されている環境での事。お母さんと生まれたての赤ちゃんがすぐに触れ合える“カンガルー・ケア”と呼ばれる状態での事故が多発しています。
 日本ではスキンシップの一環として推奨されている“カンガルー・ケア”は、元々充分な保育器診療が用意されていない後進国で行われていたもの。すなわち、栄養や環境の関係で、低体重で生まれた赤ちゃんをお母さんが温めるといった方法です。
 つまり、本来ならば医療設備が充分なわが国では行わなくても問題はないのだとか。
 が、先述した通りこれを推奨している病院や助産院は増えてきており、何十分も放置している間に低体温や低血糖、無呼吸といった症状の事故に陥る事が多発しているといいます。

 防ごうと思えば防げるのがヒヤリ・ハット。では、どうすれば気をつける事が出来るのでしょうか?
 それはただ気を付けるという事だけではなく、いわば危機予測をするという事。そして、「事故にならなくて良かった~」と安心するのではなく、「事故になるところだった」と危険に対しての心構えをもつという事です。
 もしも、実際に看護中などの現場だけでなく、日常生活上でもそういったヒヤリ・ハットの事例に出会ったらあなたはどうしますか?例えば、財布を落としたら?その時に誰かがちょうど見つけて教えてくれれば大丈夫ですが、もしもそのまま落としていたら誰か悪い人が持っていってしまうかもしれないですよね?
 そう、この“もしも”を意識し、最悪の場合をいかに回避する事が出来るかが大事なんです、
 これは、意外にも出来そうで出来ないもの。そのくらい仕事への高い意識が必要となるという事が分かるのではないでしょうか?その事に気付くだけでも、きっとヒヤリ・ハットを防げると思います。


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